2015年1月30日金曜日

ベネフィット・ワン(2412) 27年3月期3Q決算分析

昨日のつづきです。

ベネフィット・ワン(2412) 27年3月期3Qは最終利益15.0%増とやや減速 - バフェット流バリュー株投資で資産形成+
 
3Qの決算短信は通り一遍のことしか書いていないので3Qで利益が減速したことは直接的には分かりません。もう少し詳細な情報をリリースして欲しいところです。

仕方がないので2Qの決算説明会資料より想像してみます。2Q時点では下記のような概況でした。

・複利厚生事業は売上△、利益○
・パーソナル事業は売上・利益共に○
・インセンティブ事業は売上×、利益○
・ヘルスケア事業は売上×、利益×

ヘルスケア事業については、検診の期ずれにより売上が立たなかったことが原因のようです。冒頭では減収となったCRM事業についての言及はありません。しかしCRM事業はクライアントの顧客向けのサービスでパーソナル事業とターゲットが同じで、パーソナルが好調なので、CRM→パーソナルに移行しつつあように見えます。

他の新規事業は業績に与えるインパクトが大きくありません。


ここからは3Qの分析ですが、四半期毎の数字をグラフ化すると以下のようになります。






高い営業利益率が目を引きますがそれはさておき、3Qでは前年に対する売上の増加率が2Qと変わりませんでした。これはヘルスケア部門の進捗が遅れている可能性が考えられます。

もう一つはヘルスケアは進捗したが、福利厚生の増加が伸び悩んだという可能性です。景気動向から言って利用率が2Qと比べて上がるとも思えないので、その割に原価率が例年より下がらなかったのは、想定より福利厚生の売上が立たなかったからというものです。

やはり、もう少し情報がないとよく分からないですね。。。。

もともとの利益率が高いので心配はしていませんが、新規事業の突破口が見いだせないという展開になると一番つらいですね。ヘルスケアとパーソナルの進展に期待したいです。


1/30 23:30 追記----------------------------

株探で以下のようなニュースがありました。

ベネフィット・ワン---第3四半期決算は経常利益が11.2%増、会員数が堅調に推移 | 個別株 - 株探ニュース

ベネフィット・ワン<2412>は28日、2015年3月期の第3四半期(14年4-12月)決算を発表。売上高は前年同期比5.3%増の155.00億円、営業利益が同9.1%増の23.15億円、経常利益が同11.2%増の23.22億円、四半期純利益が同15.0%増の14.46億円だった。

主力の「福利厚生事業」において、引き続き民間企業・官公庁への提案営業を積極的に行ったほか、中堅・中小企業の開拓にも注力し、会員数は堅調に推移した。また、取引先と協働で個人顧客向けにサービスを展開する「パーソナル事業」でも、主要取引先を中心に会員数が大幅に増加。また、報奨金等をポイント化して管理・運営する「インセンティブ事業」では、新規顧客の獲得が好調に推移した。

15年3月期については、売上高が前期比15.4%増の235.00億円、営業利益が同14.2%増の36.20億円、経常利益が同14.4%増の36.00億円、純利益が同18.9%増の22.50億円とする期初計画を据え置いている。

ベネフィット・ワンは、福利厚生業務のアウトソーシングサービスで最大手。運営する「ベネフィット・ステーション」は、現在総会員数が約622万人、5015団体。宿泊施設や飲食店、レジャー施設など、約90万件のサービスを特別価格で提供している。2月4日には、ソフトバンクBBとソフトバンクモバイルとのサービス協業により、「とく放題」のサービスの提供開始を予定している。
「福利厚生事業」の会員数は堅調、「パーソナル事業」は大幅に増加、「インセンティブ事業」では、新規顧客の獲得が好調とあります。ということはヘルスケアの進捗の遅れが減益の要因でしょうか・・・・。


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