2016年6月1日水曜日

「千年投資の公理」 パット・ドーシー


長期投資の神髄が書かれた良書です。堀(バフェットのいう城池)をもつ企業を探すためのフレームワークを具体的に与えてくれます。著者によれば以下のものが構造的な優位性だとのこと。

1 無形資産
2 顧客の乗り換えコスト
3 ネットワーク効果
4 コストの優位性

逆に誤解されている堀として以下を挙げています。

1 素晴らしい製品
2 大きなマーケットシェア
3 ムダのない業務執行
4 優れた経営陣

私にとって一番身近な小売業やサービス業というのは構造上堀を持ちにくいビジネスだということです。なので、結果的に私は広い堀をもつ企業にはほとんど投資できていないということが分かりました。自分の投資も将来的にはこのような腰の据わったものしたいです。

ただし、堀が広くて利益率の高いビジネスが必ずしもEPS成長につながるわけではないことに留意する必要があります。自己資本の充実という観点からは間違いなく株式の価値を長期的に増加させてくれるでしょう。

また、手元に置いておきたい書籍が一冊増えました。



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