2016年10月25日火曜日

【決算分析】3093 トレジャー・ファクトリー 29年2月期2Q

トレジャー・ファクトリー【3093】、今期経常を一転8%減益に下方修正 | 株探ニュース

 トレジャー・ファクトリー <3093> が10月13日大引け後(15:00)に決算を発表。17年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期非連結比20.7%減の3.5億円に減り、従来予想の4.2億円を下回って着地。
 併せて、通期の同利益を従来予想の11.5億円→10.2億円(前期非連結は11.1億円)に11.6%下方修正し、一転して8.2%減益見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常利益は前年同期非連結比0.3%増の6.6億円とほぼ横ばいの計算になる。

 直近3ヵ月の実績である6-8月期(2Q)の連結経常損益は0.2億円の赤字(前年同期非連結は0.4億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の1.4%→-0.9%に悪化した。

 ※今期から連結決算に移行。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  平成28年9月に株式会社カインドオルを子会社化したことに伴い、同社の業績と同社の株式取得にかかるアドバイザリー費用を連結業績予想に織り込んだこと、及び当第2四半期累計期間の業績を連結業績予想に反映させたことにより、売上高及び利益に変動が生じたため、連結業績予想を修正いたしました。 株式会社カインドオルの業績は、みなし取得日を平成28年11月30日としたため、当連結業績予想においては、同社の平成28年12月から平成29年2月までの3ヶ月の累計業績のみを織り込んでおります。  なお、当期から連結財務諸表を作成しておりますので、前期実績につきましては記載しておりません。 (注)上記の業績予想は本資料の発表現在において入手可能な情報により作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって異なる場合があります。





■事業概要
首都圏でリサイクル店を展開。家電・家具・雑貨など。近年衣料が拡大傾向。関西、九州、海外にも進出。

■決算概要
一桁増収、約20%の営業減益と散々でした。8月の既存店が89.6%と絶不調だったことに加え、上期は九州、中部地方、またタイにも初進出しています。初進出は黒字化するのに通常数年かかるため、短期的には利益を圧迫する要因となりますので、このような数字となったことは頷けます。今期にこれだけ初モノを並べたこと理由はよく分かりませんが。

最近の業績低迷により株価は高値から半値になっています。このような状況(もうすでに今期の低迷は織り込んでいる)において、主たる問題は目先の決算の良し悪しではなく、今期大量に撒いた種が今後しっかりと成長し、将来果実として収穫できるかどうかです。個人的には関東で成功したビジネスは九州でも中部でも通用すると思いますので、各地域でドミナント戦略を進めている間は同社の成長は続くと考えています。9月の既存店もかなり悪く、目先は見通しが暗いですが、今年の月次が悪ければ来年のハードルが下がります。むしろ中長期的な成長を信じるのであれば、このような時期に大量に仕込むべきであろうと思いながら、大局的に今が底かどうかと同社の成長を確信できないがために、売りはせずと買いもできないままというのが現状です。

上期新たに買収したカインドオルは35店の実店舗を持つ知名度の高いブランド古着チェーンです。この会社の27年度8月期の売上は約30億、営業益は約0.8億。2016年度のトレファクの決算に対する比率はそれぞれ、22%と7%です。従って来年度以降一定の貢献が見込めますが、現状のままでは利益率は下がります。同社の利益率の改善は下期以降の重点課題に挙げられており、もし改善できた場合、大きく利益を伸ばすことができます。






■4半期単計分析
原価率は落ちているので、営業赤字転落の要因は売上の低迷に伴う販管費率の上昇です。回転率が低迷しているのも気になります。

 ■株価動向
マーケットはこの決算後、下落しています。

■指標
現在株価 834円、PER 14.3倍、PBR 2.63倍、ROE 19.7%、DCF法適正株価 1166円


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