2016年5月29日日曜日

【決算分析】3395 サンマルクHD 28年3月期4Q

サンマルクホールディングス【3395】、今期経常は7%増で4期連続最高益更新へ | 株探ニュース

 サンマルクホールディングス <3395> が5月12日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比3.7%増の79.4億円になり、17年3月期も前期比7.0%増の85億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。18期連続増収、4期連続増益になる。

 直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比10.9%増の22.8億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の13.0%→13.3%に上昇した。


 ■事業概要
外食チェーンを全国展開。直営の「サンマルクカフェ」が収益柱。「鎌倉パスタ」を育成中。倉式珈琲店を第3の柱へ。

■決算概要
通期予想はややショートしましたが、3Qの進捗を考えれば上出来だと思います。鎌倉パスタが収益をけん引しているのですが、今後は倉式珈琲店も育成したい意向のようです。このジャンルもライバルがひしめき合っていますが、利益率が高いのか十分勝算ありとの認識のようです。観察を続けたいと思います。






■4半期単計分析
通期の利益率はやや後退しましたが、4Q単計の利益率は昨年を上回りました。良い傾向です。販管費率が3Qと比べてぐっと低下したのが要因です。利益の伸びの形を見ると、28年3月期で最も良い形になりました。この会社のグラフを見ると、原価率は売上に関わらずほぼ22%ですので、原価は変動費だということが良く分かります。この会社の場合、原価が非常に安定しているので、固定費に対してどれだけ売り上げられるかが大きなポイントとなるのでしょう。もしかするとレストランより、珈琲店の方が常時集客を見込めるため、同じ固定費に対して売上が大きいのかもしれません。

■株価動向
この決算後、株価は大きく上昇し3000円を回復しています。

 ■指標
現在株価 3185円、PER 14.7倍、PBR 1.67倍、ROE 11.2%、DCF法適正株価 4414円



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2016年5月28日土曜日

資産運用額と日経平均株価指数チャートの比較(2016/5/28)

4週週末の恒例、 資産運用額と日経平均株価指数チャートの比較(真ん中は縦軸対数、下はアベノミクス開始以降)です。





 一か月前の状況はこちら

資産運用額と日経平均株価指数チャートの比較(2016/4/29) - バフェット流バリュー株投資で資産形成+

今年3月末からのパフォーマンスはPFが+5.6%(-0.8%)、日経平均が+0.5%(-0.6%)、スプレッドは+5.1pt(-0.3pt)です。
暦年ではPFが+9.5%(+2.8%)、日経平均が-11.6%(-12.4%)、スプレッドは+21.1pt(+15.2pt)です。( )内は前回の数値です。

一年で最も大きな決算発表が終了しました。今年は相場が昨年6月の高値から下がり続けた後の決算だっため、好決算・好ガイダンスには大きな上昇で反応するという傾向にあったような印象を受けています。

私のPFの銘柄では大きく失望するような決算はありませんでした。そして、ハンズマン、エイジス、ギガプライズ、シノケン、薬王堂などが好決算で大きく上昇し、パフォーマンスに貢献してくれました。結果として今月はベンチマークを大きく上回ることができました。

現在日経平均は16800円くらいです。少し長めの期間のチャートで見ると、昨年の年央からだいぶ下げた位置にあります。日経平均の予想PERは14.13倍と過熱感はありませんし、どうやら消費増税は延期されるようですので、それほど悲観的になる局面ではないと感じています。現在、私のキャッシュは14%程度あり、ニュートラルな状態ですので、良い銘柄があればもう少し買っても良いのかなとも思っています。





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2016年5月26日木曜日

【決算分析】8909 シノケングループ 28年12月期1Q

シノケングループ (シノケンG) 【8909】:決算/業績・財務推移 [通期/半期/四半期] | 株探

  シノケングループ <8909> [JQ] が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比17.2%増の28.5億円に伸び、1-6月期(上期)計画の39億円に対する進捗率は73.2%に達し、5年平均の63.3%も上回った。

 直近3ヵ月の実績である1-3月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の14.4%→15.4%に上昇した。



■事業概要
頭金ゼロで可能なアパート、マンション経営を提案。不動産賃貸管理や介護などストック事業を育成。アセアン進出。

■決算全般
売上が20%超増とよく伸びました。営業利益は30%超増と絶好調を維持しています。 どのセグメントも売上と利益を大きく伸ばしているのがすごいです。ただしアパート管理事業で売上が20%超の増加に対して利益が横ばいとなっているのが気になるところです。要観察です。






■4半期決算概要
売上と利益の伸びの凄まじさがグラフではよく分かります。前年同期と比較すると原価率が下がり、販管費率が上がって、結果として利益率は微増となっています。下のグラフのようにアパートは過去最高の受注残高。マンションも昨年同期の契約残より多いので、受注状況も問題ありません。現段階での注意点はアパートの利益率のみのようです。



■株価動向
この決算後、株価は大幅高となり一時は3110円を付けました。目下、反落中。

 ■指標
現在株価 2720円、PER 9.4倍、PBR 3.22倍、ROE 39.0%、DCF法適正株価 4309円





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2016年5月22日日曜日

現在の保有銘柄の状況(2016/5/22)

第3週恒例、現在の保有銘柄の状況です。

約一か月前(4/23)の状況はこちらです。

現在の保有銘柄の状況(2016/4/23) - バフェット流バリュー株投資で資産形成+



現在の持ち株を金額順に並べると以下のようになります。現在現金も含めた加重平均PERは14.83(先月)→15.38(今月)となりました。




売り ダイオーズ(一部売却→優待銘柄)、シノケングループ(一部売却)、エイジス(一部売却)

買い フジ・コーポ、ステップ、監視銘柄


4653 ダイオーズ
第4Qや今期予想が弱かったので、優待分を残して売却しました。会社側の発表通り、アメリカでシェア拡大のための先行投資で一時的に減益となるだけなのかもしれませんが、私としてはその見極めができないため、売却としました。

8909 シノケングループ
だいぶ上昇したのでさらに利確。難しい局面ですが、利益増加のペースよりも、株価上昇が早ければ緩やかに売って行く方針。アパート事業の利益率が落ちているのが少し気がかりです。

4659 エイジス
超好決算の後、ブラック認定で乱高下しています。悩みましたが、少なくとも大きなポジションを持つには不安があり、半分売却。残りは状況を見て判断したいと思います。

7605 フジ・コーポレーション
公募増資後、株価は低迷した状態が続いています。しかし、暖冬の影響を最小限にとどめましたし、今期は新工場が通期フルに寄与しますので、過度な悲観は必要ないように思います。また来期にはなってしまいますが、来年にかけての積雪量が例年通りなら大幅成長も可能であると思います。

現在株価 1686円、PER 10.4倍、PBR 1.67倍、ROE 16.0%、DCF法適正株価 2944円


9795 ステップ
正社員の教師による質の高い教育と、高い進学実績により少ない広告費で生徒数を確保できることに特徴がある同社。決算分析でも書きましたが、2Qも大幅増収増益で通過、今春の入試の結果も良好、学童保育も無事スタートを切っており、現在不安要素はありません。

現在株価 1062円、PER 11.0倍、PBR 1.10倍、ROE 10.2%、DCF法適正株価 1921円




4月中旬から5月中旬のマーケットは行ったり来たりでした。一時は17600円を回復したのですが、その後急落。勝手に期待、勝手に落胆の相場でした。しかし為替がじりじりと円安に振れる中でじり高の最中です。一方マザーズは暴落状態で、小型株が多い個人投資家にはここ最近は厳しい相場になっているものと思われます。

このような市場環境の中、私のPFはかなり堅調に推移しました。最近ピークの決算発表ではPFの銘柄が概ね好調だったため、素直に買われた結果、PFは好転したようです。


この一か月で最も良いパフォーマンスはハンズマン(+32.8%)、次がギガプライズ(+23.1%)、3番目がエイジス(+21.8%)でした。

ハンズマンは決算の好調もあるのですが、熊本の復興需要により業績が伸長するとの思惑から買われていると思われます。6月決算で上方修正が確実視され、来期予想もそれなりの成長率が期待出来ることから、どのレベルまで買われるのが適正かはなかなか分かりません。このことを考えるといつもジム・クレーマーが言っていた「プロは買ってもPER40倍まで」という言葉が思い出されます。今後どういう判断を下すかはまだ決めていませんが、同社株はもともと目先の業績ではなく経営方針に共感して買ったため、少し長い目で見ることを心がけ、早く下りすぎないようにしたい思います。

ギガプライズは投資損失の特損と引き当て金から最終益こそ伸び悩みました。しかし、営業益から見て本業は順調で、契約も順調に伸びているようです。また今期予想がかなり強いことから、大きく買われているようです。この株でいつも思うのが、「業績が予想とほとんど変わらないのに株価が半分になった場合に自信を持って買えるようでなければ成功しない」ということです。同社株は昨年の中頃に業績が弱含み株価が下落しました。その時私は自信がなかったため一部損切りししました。しかしこれが東祥やアークランドサービスだったら(多少は迷うかもしれませんが結果的には)買い増したでしょう。同社株は打診買いだったのでしょうがないのですが、これでは勝てるはずはありません。良い勉強になりました。エイジスは上で記載した通りです。


最もパフォーマンスが悪かったのがライドオン・エクスプレス (-13.5%)、次がフジ・コーポレーション(-8.7%)、3番目がテンポスバスターズ(-7.8%)でした。

ライドオン・エクスプレスは4Qで失速し、前期決算が伸び悩んだうえ、今期のガイダンスも伸び率が大きくないため、先月に引き続き売り込まれています。2月の高値からなんとほぼ半値!になりました。現在拠点数は増やしておらず、主力ブランドの転換(銀のさら→すし上等!)を行っているような状況であり、単価は下がるため、ある程度の停滞はやむを得ないかもしれません。このブランド転換がうまく行き軌道に乗れば、拠点数の増加により増収増益のペースをつかめるかもしれません。ファインダインもアイデアとしては良いですが、うまく行くかどうかは未知数です。もうしばらく観察する必要があると考えています。フジ・コーポレーションとテンポスバスターズは両方とも4月に権利落ちしたため大きく下落していますが心配していません。


上でも書きましたが、ギガプライズの件では、投資すべきかどうか迷った場合に「業績が予想とほとんど変わらないのに株価が半分になった場合に自信を持って買えるか」を自分に問うてみると良いことがわかりました。また、よく言われていることですが、例えば短期的に業績が急伸する期待のみで買って(私の場合そういうケースがたまにある)、思い通りに業績が伸びなかった場合に別の理由を探してホールドし続けるのは愚策だということを改めて認識しました。今後に活かしたいと思います。

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【決算分析】東祥(8920) 28年3月期4Q

東祥【8920】、今期経常は6%増で6期連続最高益、1円増配へ | 株探ニュース

 東祥 <8920> が5月10日後場(14:00)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比28.0%増の53.8億円になり、17年3月期も前期比6.3%増の57.2億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増収、6期連続増益になる。

 同時に、今期の年間配当は前期比1円増の22円に増配する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比38.9%増の13億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の22.1%→26.7%に上昇した。


■事業概要
愛知地盤にスポーツクラブを運営。ABホテル好調で高成長。ローコスト経営に特色。

■決算全般
予想をやや上ブレし、20%台後半の営業増益と素晴らしい決算となりました。ホテル事業の売上が46.5%増と高成長に寄与しました。今年度もスポーツクラブ、ABホテル共に3店ずつの出店を予定していますので楽しみです。今期のガイダンスは最低線で、株価はすでに上ブレを織り込みつつあるようです。






■4半期決算概要
原価率も低下傾向。販管費率もコントロールできており、極めて高水準の営業利益率を維持しています。今期は前期ほどの増益幅を見込むのは酷ですが、そこそこの営業増益となるのではと考えています。

■株価動向
この決算に対して株価の反応は鈍く、じり安だったのですが、大手証券会社の推奨などもあって最近急激に切り返しています。

 ■指標
現在株価 4360円、PER 25.1倍、PBR 4.39倍、ROE 17.0%、DCF法適正株価 4018円




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2016年5月21日土曜日

【決算分析】4659 エイジス 28年3月期4Q

エイジス【4659】、今期経常は16%増で2期連続最高益、前期配当を5円増額・今期は30円増配へ | 株探ニュース

 エイジス <4659> [JQ] が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比52.3%増の26.8億円に拡大し、17年3月期も前期比16.1%増の31.1億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、4期連続増益になる。

 同時に、前期の年間配当を45円→50円(前の期は45円)に増額し、今期も前期比30円増の80円に大幅増配する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比19.5%増の14.2億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の16.3%→18.4%に上昇した。



■事業概要
実地棚卸し代行で国内圧倒的首位。業務の平準化に注力。海外を育成中。

■決算全般
前期の決算は利益予想に対し二桁増と大幅上ぶれでの着地となりました。驚異的でした。しかも前期配当予想45円のところ50円に増配。さらに今期は80円に大幅増。今期予想も二桁後半の増益とこれ以上ない開示でした。






■4半期決算概要
原価率の低下により、営業利益率が上昇しており、良い状況が続いています。見事なほどきれいに利益が漸増していっています。

■株価動向
この決算を受けて株価は二日連続ストップ高!それでもPER10倍程度だったので、その後もじり高かと思いきや、下のニュースを受けて今度は一時ストップ安に!ホルダーの私にとっては一生記憶に残る一週間でした。

残業100時間超が10人以上 ブラック企業の社名公表:朝日新聞デジタル


サービス業はどこも似たり寄ったりの現状があるとは言え、ブラック企業とのイメージが世間に浸透してしまうとあらゆる面へ悪影響が波及しかねません。今後世間がどう受け止めるかで、ABCマートのように早い段階で収束するのか、ゼンショーのように大きなダメージを受けるのかが決定されるような気がします。それにしても数回勧告を受けても是正しないというのは脇が甘いように思います。

 ■指標
現在株価 3915円、PER 8.4倍、PBR 1.80倍、ROE 17.4%、DCF法適正株価 7371円


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