2017年4月9日日曜日

緊迫する北朝鮮情勢


現在の株価が直近の高値からどの程度調整しているのかをまとめてみました。

日経平均(-5.8%)

TOPIX(-6.4%)

ジャスダック(-6.1%)

マザーズ(-9.6%)

マザーズは10%程度下落していますので、個人投資家は結構ダメージを受けていると思います。これまでが好調過ぎた反動とも言えますが。これと比較すると他の指数はまだそれほど下落していないことがわかります。つまり通常よくある10%程度の調整であってもまだ下げるということです。

そして、今回は北朝鮮情勢が緊迫化していることが特異な点です。現時点で最も楽観的なシナリオはアメリカがシリアを攻撃したことにより北朝鮮の挑発的な行動がなくなり、中国の仲裁で外交的に解決だと思います。最も悲観的なシナリオは、何百か所もの軍事施設が同時に射程に入れられているという現実を前に、冷静な判断ができなくなった北朝鮮がソウル、東京に先制攻撃するというゾッとするものです。こうなった場合、株式市場がどのように反応するのかは全く予測ができません。

ちなみに東日本大震災の時は半年ほどかけてじりじりと、震災発生前の高値から3割程度下落しました。阪神大震災についても意外に時間をかけて下落していっています。どうやら人々は大きすぎる事件の影響度合いをすぐには認識できないようです。参考までにいくつかリンクを張らせていただきます。

東北関東大震災における個人的投資判断: バフェット流バリュー株投資で資産形成
 
豊健活人生:春山昇華 : 東北関東大震災の後 : 教訓、影響、原子力銘柄、為替、東京電力
 
その時、株価はどう動いたか?

ですので、過去の事例にならうのなら、最悪のシナリオになった場合、その場で投げるのもひとつの手かもしれません。しかし、実は東日本の際地震発生後、私は全部投げを実施したのですが、半年後高値で買い戻すことになってしまいました。

結局のところ企業というのは我々が思っている以上にたくましく、時代時代の様様な社会情勢の中、何十年と営業を続けていくのです。その会社そのものあるいは会社の上げる利益に対して投資していると考えた場合、日本の局所的な部分に対する震災(攻撃)というのは意外と影響が少ないのかもしれません(東京だとちょっと話は違うかもですが)。特に小売りなどのディフェンシブな銘柄はなおさらで、思ったほど値を下げない可能性も考えられます。

ハワード・マークスも以下のように言っています。
「実現しそうだと思われる複数のシナリオにおいて好リターンがあげられ、その他の場合でも悲惨な結果にはつながらないポートフォリオを組むことを重視する。」

「投資で一番大切な20の教え」で再確認した3つの教訓 - バフェット流バリュー株投資で資産形成+

今後どうなるかは分からないし、株価がどうなるのかもよく分かりません。ただ過去の上のような動きを考えると、ある程度ディフェンシブな銘柄で成り立っているポートフォリオであれば、多少ガードを高くする程度でどっしりと構え、万一事が起こればその後起こり得る本格的な下落に対する最良の手を打ち、じりじりと下落すればキャッシュまたはディフェンシブな銘柄を売って下げがきついシクリカルな銘柄を拾うというのが、幅広いシナリオをカバーできる戦略ではないかと今のところは考えています。今後急に考えが変わるかもしれませんが。

ですので、今のところ安くなった銘柄を多少買っていますが、ほとんど動いていません。

春山さんは現金100%にしたそうです。。。。米国株オンリーだったと思うんですが。それでも現金化したということですね。。。。春山さんのサイトをご紹介します。参考にしてください。

豊健活人生のために大切なこと : 春山昇華

 
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